水道代が急に高くなった原因は?漏水の調べ方と川崎・横浜・東京の減額制度を指定工事店が解説

水道代が急に高くなったときは、まず検針票の「使用水量」を前年の同じ時期と比べ、使い方に心当たりがなければ水道メーターの「パイロット」で漏水を確認してください。すべての蛇口を閉めてもパイロットが回っていれば、メーターから先のどこかで水が漏れています。漏水を修理すると、川崎市・横浜市・東京都のいずれでも、条件を満たせば漏水分の料金が減額される場合があります。

請求額だけを見て慌てる前に、「本当に使用量が増えたのか」「増えたなら漏水なのか」を順に切り分けるのが近道です。本記事では、原因の見分け方、自分でできる漏水の調べ方、修理費用の負担区分、3自治体の減額制度を、水道局指定工事店の住宅サポート株式会社(川崎市川崎区)が解説します。

▶関連記事:『水漏れの応急処置のやり方|箇所別の止水手順と被害を最小限にするコツ』

水道代が急に高くなる原因は何?

原因は「使う量が増えた」「料金の計算が変わった」「漏水している」の3つに分けられます。 漏水を疑う前に、次の表で心当たりがないか確認してください。

原因の種類 具体例 見分け方
使う量が増えた 家族が増えた、在宅時間が長くなった、夏のシャワー・冬のお風呂の回数が増えた、トイレや浴槽を入れ替えた 生活の変化に心当たりがある
料金の計算が変わった 一時的な減免措置の終了、料金改定、検針期間の日数の違い 検針票の「使用水量」は前年並み
漏水している トイレタンク内の部品劣化、蛇口・給湯器まわりの配管、壁の中や地中の給水管 心当たりがないのに使用水量が増えている

横浜市水道局も、使用水量が増えたときは家族構成や設備の変化を確認し、思い当たらなければ水漏れを疑ってメーターを確認するよう案内しています(出典:横浜市水道局)。

東京都にお住まいの方は「基本料金の無償期間の終了」も確認を

東京都では2026年夏、家庭で使われる小口径(13・20・25mm)の契約を対象に、水道の基本料金が4か月分無償となりました(6月1日検針分から。対象月は検針月により異なります。出典:東京都)。無償期間が終わった後の請求は通常の金額に戻るため、使用量が変わっていなくても「急に高くなった」と感じることがあります。この場合は漏水ではありません。

金額ではなく「使用水量」で比べるのがポイント

請求額は、料金改定や減免措置、検針期間の日数によって変わります。そのため、**比べるべきは金額ではなく検針票に記載された「使用水量(㎥)」**です。前年の同じ検針月と比べて明らかに増えていれば、漏水の可能性が高まります。多くの家庭は2か月ごとの検針のため、気づいたときには漏水が1〜2か月続いていることも珍しくありません。

漏水しているかを自分で調べる方法は?【4ステップ】

水道メーターの「パイロット」を見れば、専門の道具がなくても漏水の有無を確認できます。 パイロットとは、メーターの表示部にある小さな回転盤(銀色の星形や円盤状のもの)で、水が流れているときだけ回ります。東京都水道局も、水を使っていないときにパイロットが回転していれば、メーターから蛇口までのどこかで漏水している疑いがあると案内しています(出典:東京都水道局)。

  1. 家中の蛇口をすべて閉める:キッチン・浴室・洗面所・トイレ・屋外の散水栓まで閉め、洗濯機・食器洗い乾燥機・給湯器の自動お湯張りなども止めます
  2. 水道メーターを探す:戸建ては敷地内の地面にあるメーターボックス(青やグレーのフタ)、マンションは玄関横のパイプスペース内が一般的です
  3. パイロットを1〜2分見る:少しでも回っていれば漏水の疑いがあります。ゆっくりした回転は、ごく少量の漏れのサインです
  4. 止水栓を1か所ずつ閉めて絞り込む:トイレ、洗面台下、キッチン下の止水栓を順に閉め、どこを閉めたときにパイロットが止まるかを確認します。止まった箇所の先が漏水場所です

止水栓を全部閉めてもパイロットが回る場合は、壁の中・床下・地中など目に見えない給水管で漏れている可能性があります。この場合は自分で探すのは難しいため、漏水調査を水道工事店に依頼してください。

なお、マンションやアパートにお住まいの方は、作業の前に管理会社や管理人へ相談しましょう。共用部分の配管が原因のケースもあり、修理の手配先が変わります(出典:東京都水道局)。

トイレの「見えない漏れ」はここを見る

家の中で特に気づきにくいのが、トイレタンクから便器へ水が流れ続ける漏れです。床が濡れないため、水道代が上がって初めて気づくケースが多くあります。

  • 便器の水面を見る:流していないのに水面が揺れている、便器の内側を水が筋になって流れている
  • 音を聞く:使っていないのに「チョロチョロ」「シュー」という音がする
  • タンクが勝手に給水する:しばらく使っていないのに、タンクに水が補充される音がする

いずれかに当てはまる場合は、タンク内のフロートバルブやボールタップの劣化が疑われます。原因部品の見分け方と直し方は、下記の記事で解説しています。

▶関連記事:『トイレタンクの水が止まらないときの対処法|原因部品別の直し方と修理費用』

漏水の修理費用は誰が負担する?

水道メーターを境に、道路側は水道局、メーターから家側は原則として住まいの所有者の負担です。 メーターから先の給水管や蛇口は、その家の所有者の財産と位置づけられているためです。

漏水した場所 修理の手配と費用負担
道路〜水道メーター 水道局へ連絡(原則として水道局が修理。条件により例外あり)
水道メーター〜蛇口(宅地内・建物内) 所有者・使用者が水道工事店に依頼し、費用を負担
マンション・アパートの共用部分 建物の所有者・管理会社へ連絡

東京都水道局は、宅地内の水道メーターから蛇口までの漏水修理は「お客さまの御負担」としています(出典:東京都水道局)。川崎市上下水道局も、メーターより先の給水管は所有者の財産であるため、漏水分の料金も原則として利用者が負担するとしています(出典:川崎市)。

また、修理の契約は利用者と工事店の間で結ぶもので、水道局は修理の内容や金額には関与しません(出典:横浜市水道局・東京都水道局)。だからこそ、依頼する工事店選びと事前の見積もり確認が大切です。

漏水した分の水道料金は減額される?【川崎・横浜・東京の比較】

3自治体とも、修理を済ませたうえで条件を満たせば、漏水分の料金が減額される場合があります。 ただし、制度の名前・条件・手続きは自治体ごとに異なります。

項目 川崎市 横浜市 東京都(東京都水道局)
原則 漏水分も利用者負担 漏水分も利用者負担 計量された水量分は支払いが必要
減額の可否 一定の要件を満たせば減免 要件を満たせば使用水量の一部を減量 事情によって減額できる場合あり
主な対象 メーターより先の給水管・器具の損傷や故障による漏水 メーター〜蛇口の宅地内の給水管・設備の損傷や故障による漏水 修理した漏水箇所による
期間など 1件の漏水につき最長4か月 漏水分を含む検針月分 個別に確認
手続き 上下水道お客さまセンターに相談 修繕後に申請書+修理の請求書・領収書の写しを水道事務所へ提出 修理後に水道局お客さまセンターへ連絡
問い合わせ 044-200-3548 045-847-6262 0570-091-100

(出典:川崎市・横浜市水道局・東京都水道局の各公式ページ。2026年10月時点)

川崎市の減免のポイント

川崎市では、漏水の事実を容易に確認できないと認められるとき、修理を怠っていなかったと認められるとき、修理を完了しているときなどに、最長4か月間の料金が減免されます。対象期間は、漏水の発生日・修理日・上下水道局が漏水を確認した日の関係で決まり、リフォームに合わせて修理する、業者でも漏水箇所が見つからないといった事情があっても延長はできません(出典:川崎市)。見つけたら早めに修理することが、そのまま負担を抑えることにつながります。

横浜市の減額のポイント

横浜市では、修繕が終わってから「漏水に伴う使用水量認定申請書」に修理内容(箇所や交換部品など)を具体的に記入し、修理の請求書や領収書の写しを添えて、管轄の水道事務所へ郵送または持参します。蛇口のコマやパッキンの交換を自分で行った場合も対象になることがあるため、窓口で相談できます。なお、修理費用そのものを補助する制度ではありません(出典:横浜市水道局)。

減額の対象にならない主なケース

自治体ごとに細部は異なりますが、次のようなケースは対象外とされています(出典:川崎市・横浜市水道局)。

  • 蛇口の閉め忘れや、ホース・器具の不注意による漏水
  • 漏水を知りながら修理を怠った場合
  • 工事業者が誤って配管を壊した場合(原因者に請求します)
  • 過去の使用水量と比べて変化がない場合

どの自治体でも共通して大切なのは、「修理した箇所・内容が分かる書類」を残しておくことです。請求書や領収書は、修理内容が記載されたものを受け取り、申請が終わるまで保管しておきましょう。

漏水の修理を依頼する前に確認したいことは?

水道局指定工事店であること、見積もりの内訳、修理内容の記録の3点を確認してください。

  • 水道局指定工事店(指定給水装置工事事業者)か:給水管の修理には、各自治体の水道局が指定した工事店へ依頼するのが基本です。東京都水道局も、宅地内の漏水は指定給水装置工事事業者への依頼を案内しています(出典:東京都水道局)
  • 出張費・調査費を含む総額か:東京都水道局は、修繕・調査の際には基本的に出張費がかかるとしたうえで、複数の工事店から見積もりを取るよう案内しています(出典:東京都水道局)
  • 修理内容を書面で受け取れるか:減額申請には、修理箇所や交換部品の記載が必要になる場合があります

指定工事店の見分け方は、下記の記事で詳しく解説しています。

▶関連記事:『水道局指定工事店とは?川崎市で信頼できる水道業者の見分け方』

住宅サポート株式会社では、作業前に概算のお見積もりを提示し、ご納得いただいてから作業を始めます。減額申請に必要な修理箇所・交換部品の記載についても、ご依頼時にお気軽にご相談ください。料金の考え方は『水道修理の料金相場はいくら?作業内容別の費用目安と高額請求を防ぐ確認ポイント』で解説しています。

水道代と漏水に関するよくある質問

Q1. 水道代が前回の2倍になりました。すぐに業者を呼ぶべきですか?

まず検針票の使用水量を前年同期と比べ、次にパイロットを確認してください。パイロットが回っていなければ、使い方の変化や料金側の要因の可能性があります。回っていて、止水栓を閉めても止まらない場合や、どこから漏れているか分からない場合は、早めに水道工事店へ調査を依頼してください。

Q2. パイロットが回っていないのに、水道代が高いのはなぜですか?

確認したタイミングでは漏れていない可能性があります。トイレタンクのように、給水するときだけ水が流れる漏れは、タイミングによってパイロットが止まって見えることがあります。時間をおいて数回確認するか、トイレの便器の水面やタンクの音もあわせて確認してください。それでも原因が分からなければ、水道局に使用水量の内訳について相談できます。

Q3. 水道局が漏水を探してくれることはありますか?

宅地内の給水管は所有者の財産のため、水道局に漏水を探す義務はありません。ただし川崎市では、検針時に前回と比べて使用水量が大きく増加している場合などに、漏水の疑いをお知らせしています(出典:川崎市)。宅地内の漏水調査と修理は、水道工事店に依頼するのが一般的です。

Q4. 自分でパッキンを交換して直した場合も、減額の対象になりますか?

横浜市では、蛇口のコマやパッキンの交換を自分で行った場合も対象になることがあるため、水道事務所の窓口で相談するよう案内しています(出典:横浜市水道局)。川崎市・東京都の場合は、それぞれの窓口へお問い合わせください。

Q5. 賃貸住宅で漏水が見つかったら、誰に連絡すればいいですか?

まず管理会社や大家さんに連絡してください。設備の修理は所有者が手配するのが一般的で、勝手に業者を呼ぶと費用負担でもめる原因になります。川崎市では、大家さんが修理をしないといった事情があっても減免の対象期間は延長されないため、早めに連絡しましょう(出典:川崎市)。

Q6. 川崎・横浜・東京で漏水の調査や修理を相談するには?

水道局指定工事店の住宅サポート株式会社(川崎市川崎区)が、川崎市・横浜市・東京都に対応しています。0120-007-791(または044-934-8898)、LINEで、「検針票の使用水量」「パイロットが回っているか」「止水栓を閉めたときの変化」をお知らせいただくと、状況の把握がスムーズです。事前にお見積もりを提示し、ご納得いただいてから作業します。

まとめ:使用水量を比べ、パイロットで漏水を確認する

水道代が急に高くなったら、金額ではなく検針票の使用水量を前年同期と比べ、心当たりがなければ水道メーターのパイロットで漏水を確認してください。止水栓を1か所ずつ閉めれば、漏水場所の見当がつきます。メーターから先の漏水は原則として所有者の負担ですが、川崎市・横浜市・東京都では、修理後に条件を満たせば漏水分の料金が減額される場合があります。漏水の調査・修理は、事前見積もり提示の水道局指定工事店・住宅サポート株式会社にご相談ください。

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